カロテノイド代謝酵素遺伝子の発現制御には多数の転写因子が関与し、転写因子の関係性の統一的な理解が、代謝制御のキーとなる遺伝子の同定と成分育種に向けた代謝デザインにとって重要と考えられた。そこで、カロテノイド生合成系をモデルとして、カロテノイド代謝酵素遺伝子と転写因子遺伝子から構成される有向の遺伝子ネットワークを推定するソフトウエアSiGN-BNを用いて、遺伝子ネットワークを構成した。そして、構成された遺伝子ネットワークの最上流域に位置する遺伝子が代謝制御のキーとなる遺伝子として推定することができた。
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