研究課題/領域番号 |
16K14883
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阪井 康能 京都大学, 農学研究科, 教授 (60202082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ストレス顆粒 / メタノール / Candida boidinii / Pichia pastoris |
研究実績の概要 |
1. 葉上におけるC1酵母ストレス顆粒形成の生理的意義の解明 C1酵母Candida boidiniiのストレス顆粒(SG)およびSGと同様にmRNAの制御に関わるP-bodyに存在する複数のタンパク質について、蛍光タンパク質との融合タンパク質発現株をシロイヌナズナ葉上に接種し、葉上におけるストレス顆粒形成の有無、日周変動を調べたところ、昼夜に関わらず葉上においてP-bodyの形成が観察されたが、SG形成は観察されなかった。各タンパク質の遺伝子破壊株を構築し、葉上での顆粒の形成、ならびに葉上での生育能を調べている。また、本酵母の葉上生育に重要な役割を果たすことが予測されるいくつかのストレス応答因子について、細胞内動態や遺伝子破壊株の表現型解析を進めている。 2. 葉上で日周変動するメタノール濃度をC1酵母が認識するメカニズムの解明 C1酵母Pichia pastorisのメタノール誘導性遺伝子発現におけるメタノールからのシグナル伝達に関与する新規因子として見出した細胞膜センサータンパク質(Wscファミリータンパク質)の機能解析を行った。PpWsc1およびPpWsc3がメタノール感知および、メタノール誘導性遺伝子発現制御に関与することを初めて明らかにするとともに、PpWsc1が高温ストレスなどの細胞表層ストレス応答とメタノール感知の両者に機能し、それぞれ異なる刺激として感知してシグナル伝達することを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
葉上におけるC1酵母ストレス顆粒形成の生理的意義の解明、葉上で日周変動するメタノール濃度をC1酵母が認識するメカニズムの解明の両研究項目ともに、研究の進捗に大きな問題は無く、概ね当初の計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通りに研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定の消耗品の変更および学会などへの参加計画変更のため、未執行額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
当初計画分の他、研究効率化のための物品の購入や研究参画者の国内学会参加のための旅費に使用する。
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