現在の方法では、バクテリア細胞に数メガ塩基対のクロモソームサイズのDNAを導入することができない。よって、バクテリアのゲノムをデザインし、その設計図に基づいてDNAを合成できたとしても、細胞への導入ができない。そこで、細胞にマイクロチップを突き刺して、外来の長鎖DNAを導入する方法を確立することを研究の目的とした。目的を達するためには、細胞を15マイクロメートル程度まで巨大化する必要があった。これまでに複数のバクテリア細胞の巨大化に成功し、マイクロマニュピレーション操作を行った。特にLelliottia amnigenaの巨大化細胞においては、特筆すべき成果を挙げることができた。
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