研究課題
本研究では、60,000種に及ぶイソプレノイド生合成の全てに関わり、イソプレノイド生合成経路の律速段階となっているイソペンテニル二リン酸異性化反応の効率化に挑戦する。具体的には、従来型とは異なる新しいタイプのイソペンテニル二リン酸異性化酵素の同定とその触媒機構の解明から、これまでの壁を打ち破る有効な生物合成系の樹立を目指す。1)―昨年度、基質アナログが結合したX線結晶構造解析が成されている1種のゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素がIDI活性を持つことが判明した。昨年度、三次元構造の詳細な解析から、IDI活性に寄与する残基を推測し、変異酵素の機能解析を行った。今年度、IDI活性に寄与する残基を特定するため、変異酵素の酵素反応を精力的に行った。しかし、IDI活性に寄与する残基を見出すことができなかった。今後も進めていく予定である。2)他の新型IDIの候補のクローニングし、機能解析も進めた。現在のところ、新型IDIを見いだせていないが、今後も進めていく予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 1件)
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