研究課題/領域番号 |
16K14942
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 京都大学 (2018-2019) 順天堂大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
益田 岳 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携助教 (00455916)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 東南アジア / ハマダラカ / 森林型マラリア / ドローンに機能付加 / 飛翔昆虫捕虫装置 / 3Dプリント / 人畜共通感染症 |
研究成果の概要 |
東南アジアの森林型マラリアを媒介する主要な蚊に最適化したトラップを開発した。ゴールデンスタンダードであるCDCライトトラップと互角の性能でありながら、より長時間動作し、軽量で、安価であり、かつニーズにあわせた改良が簡単にできるよう3Dプリンタで出力できる設計データを公開可能な形式で整備した。実地試験等で改良を重ね、マラリア蚊に最適化したトラップが完成した。また、これらをドローンに搭載して樹冠部の吸血蚊をサンプルするために必要な諸技術も開発した。
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自由記述の分野 |
文化人類学、熱帯医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型肺炎に限らず世界の多くの感染症が初期においては人畜共通感染症の形であらわれる。しかしその感染の仕組みは、野生動物のサンプル採取が困難なことからよくわかっていない。本研究では樹冠部で睡眠する野生動物を吸血する蚊を採取する技術セットを開発した。これにより、夜間の樹冠部での危険な作業を直接行わずにドローンをもちいて安全に遠隔から実施できるため、アクセスが困難のため研究上のミッシングリンクとなっていた部分をうめるデータを容易に得ることができるようになる。この成果を派生させ、野生生物の知られざる姿に近づく研究の充実が可能となり、それらをもとにした感染症対策・政策実施が今後増えてくることが期待できる。
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