研究課題
挑戦的萌芽研究
漁獲量が減少するカラフトマスでは産卵場の保全が急務であり,特に産卵河川を広範囲にわたり探査する技術が求められている.本研究では,カラフトマスを食べるトビの食性に着目し,GPS送信機でトビ個体を追跡した情報をもとにして,北海道東部におけるカラフトマスの産卵河川の特定を試みた.その結果,産卵河川におけるトビの滞在時間はカラフトマスの遡上数を反映していることが明らかとなり,産卵河川を把握する新たなモニター手法として,トビ目線の探査が有効であることを示した.
寒冷地生態工学、鳥類生態学