次世代シーケンサーを用いて、アユゲノム参照配列を作成した。約460Mbpのアセンブルデータが得られ、N50:4.44 Mbp、最長scaffold:17.19 Mbpとなった。冷水病選抜育種された天然魚由来養殖集団において分子遺伝学的解析を実施した結果、選抜育種前と選抜育種後の集団では、冷水病耐病性ゲノム領域が遺伝的に変化している可能性が示唆された。東京都多摩川の天然魚を用いた人為感染実験による冷水病耐病性形質の全ゲノム相関解析の実施した結果、生残魚と死亡魚で冷水病耐病性ゲノム領域で特に大きな差異が見られたことから、耐病性形質に関連する遺伝子座の絞り込みに有効である可能性が考えられた。
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