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2019 年度 研究成果報告書

バキュロウイルス遺伝子導入系の魚類生殖生理研究における利用技術開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K14979
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 水圏生命科学
研究機関北海道大学

研究代表者

井尻 成保  北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (90425421)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードバキュロウイルス / 遺伝子導入 / 魚類細胞 / ウナギ / 濾胞刺激ホルモン
研究成果の概要

従来の方法では遺伝子導入が困難な魚類細胞へのバキュロウイルス遺伝子導入システムを検討した。ウナギ腎臓由来細胞株EK1細胞では、トランスポゾン遺伝子転移システムを用いなくてもEK1細胞ゲノムへの外来遺伝子の組込みに成功した。これを利用したウナギ濾胞刺激ホルモン遺伝子のEK1細胞ゲノムへの組込みは達成できず、ウイルス強度を上げるなどの条件改良がさらに必要である。生体組織および受精卵胚への外来遺伝子導入も観察されず、さらに条件検討を重ねる必要がある。以上、EK1細胞ゲノムへ外来遺伝子を導入する手法が初めて確立され、今後様々な外来遺伝子発現EK1細胞を作製できるようになった。

自由記述の分野

魚類生殖生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来法ではEK1細胞ゲノムに外来遺伝子を導入することはできなかった。バキュロウイルスによりトランスポゾン系を用いなくともEK1細胞ゲノムに外来遺伝子を高い効率で組み込むことに成功した意義は大きい。予想外の結果であり、ゲノムへの遺伝子導入に関して新たな研究展開が開かれた。
トランスポゾンを必要としないことからEK1細胞ゲノムへの外来遺伝子導入は技術的に容易となった。本研究では道半ばではあるが、ウナギ濾胞刺激ホルモン産生EK1細胞が作製されれば、新しい人為催熟法が確立される。これを例に、ウナギの生体内に様々な外来遺伝子由来のタンパク質を導入できると期待され、様々な応用研究が可能となる。

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公開日: 2021-02-19  

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