近年、ゲノム編集技術が急速に発展しているが、多くの水産魚種は次世代までのライフサイクルが長いため、この品種改良にゲノム編集を応用することが困難な状況にある。そこで本研究では、まずメダカを用いて、簡易型ゲノム編集システムによるF0世代でのノックアウト個体の作製に成功した。次に、養殖魚種であるヒラメ、ニジマス、マサバを用いて、このシステムの効果を検証したところ、高効率で変異を導入できることが分かった。このように、このシステムはF0ノックアウト魚の作製に大変有効であり、水産魚種の品種改良にも応用可能であることが示唆された。
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