養鶏業に多大な被害をもたらしているワクモに対する新規ワクチンの開発を目指して、その候補抗原としてワクモ中腸に発現する分子の探索を行い、3種の分子を同定し、これら分子がワクモの中腸や卵巣で発現していることを確認した。また既に我々が同定した候補抗原であるカテプシンD様タンパク質について解析した結果、この分子が発育ステージ等に関わらず恒常的に発現し、吸血鶏由来の血清に反応しないことから非暴露型抗原であることが示された。今回同定した分子のより詳細な性状解析を行い、ワクチン抗原として有用性を評価していく必要がある。
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