分泌小胞エクソソームは、様々な因子を内包し、細胞間の情報伝達を担う新規因子として注目されている。本研究では、卵巣以外の臓器から分泌されたエクソソームが卵巣内に到達し、卵巣機能を制御する可能性を検討することを目的とした。具体的には下記の研究成果が得られた。 ① ブタの卵巣卵胞内に存在するエクソソーム内のmRNAを、RNAシーケンス法により網羅的に解析し、卵胞エクソソームの少なくとも一部が卵巣外の臓器由来である可能性を明らかとした。 ② 卵胞エクソソームが卵巣体細胞において、FSH下流のシグナル伝達を補助する役割を持つ可能性を明らかとした。
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