既に熱応答性超分子ヒドロゲルを形成することが判明している分子構造に基づき、バイオマス資源を基本骨格としたオルガノゲルの創成を目指した。オルガノゲル形成に寄与すると考えられる官能基を2種類選択し、分子量の違い、置換パターンの違いが有機溶媒への分子の溶解性や会合状態の温度依存性に与える影響を検討した。その結果、有機溶媒中で温度に応答して会合状態が変化する化合物1種を見出した。残念ながら、温度応答性オルガノゲルを形成する化合物を見出すことは出来なかったが、本研究で行った研究戦略に基づき新しい化合物が目的の物性を示す可能性は残されている。
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