小胞体膜局在型エンドヌクレアーゼIreAが、麹菌のアミラーゼ高分泌生産時などの小胞体ストレス条件下においてα-アミラーゼなどのmRNA分解に関与していることが示された。ireA発現抑制株ではα-アミラーゼの生産が著しく抑制されており、IreAによって切断されるイントロンを欠失させたhacAを導入すると、α-アミラーゼ生産が野生株と同等にまで回復した。HacAによって制御されるbipAやpdiAの高発現株においても、α-アミラーゼの生産が有意に回復したことから、unfolded protein responseによる分子シャペロン遺伝子の発現誘導がα-アミラーゼ生産に必要であることが示唆された。
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