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2017 年度 実績報告書

遺伝子非コード領域ORFから翻訳される機能性タンパク質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K15116
研究機関東京工業大学

研究代表者

相澤 康則  東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (90418674)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード翻訳 / 上流ORF / ノンコードRNA / ミトコンドリア
研究実績の概要

28年度同定したuORF13タンパク質(以下、uORF13p)がもつ細胞内機能を理解する手がかりを得るために、29年度では、全長70アミノ酸からなるuORF13p上に機能性モチーフを探すことを試みた。以下のようなuORF13p変異体を作成した:(1)N末端5アミノ酸を欠損した変異体、(2)LYRモチーフをアラニンに置換した変異体、(3)連続した2アミノ酸を共にアラニンに置換した変異体。
まずはこれら変異体のFLAG融合体をHeLa細胞内で発現させ、抗FLAG抗体で免疫染色観察したところ、すべての変異体が野生型uORF13pと同様にミトコンドリアに局在することが明らかになった。
そこで次に、これら変異体過剰発現による、ミトコンドリア膜電位差への影響を調べたところ、野生型では僅かではあるが有為に低下した膜電位差が、LYRモチーフへのアラニン置換によって解消されていた。一方、62番目のロイシンと63番目のアスパラギンを共にAに置換した変異体(uORF13p_LN_AA)を細胞内で発現させた場合は、野生型の過剰発現の時よりも大きく膜電位差を低下させた。以上のように、LYRモチーフとLNモチーフへのアラニン置換は逆の効果をもたらすことから、これら2つのモチーフ部位はぞれぞれ異なる機能を担っていることが示唆された。それぞれのモチーフには、異なる別のタンパク質が相互作用していることが予想される。今後は、それら相互作用タンパク質の同定を通して、uORF13pが関わる細胞内機能の理解を目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Genome architecture for the Dark Matter right under genic nose, UTR and intron2017

    • 著者名/発表者名
      相澤康則
    • 学会等名
      ConBio2017
    • 国際学会
  • [学会発表] Key factors special for designing human genes and genomes2017

    • 著者名/発表者名
      Yasunori Aizawa
    • 学会等名
      The 12th International Conference on Genomics
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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