研究課題
挑戦的萌芽研究
体内のストレス防御反応において中心的な役割を果たしている遺伝子発現を制御するタンパク質Nrf2を活性化する低分子化合物であるBardoxolone-methyl(BAR)に焦点を当て、その細胞遊走能、およびグルコース代謝に対する効果をヒト乳がん細胞株MCF-7を用いて検討した。その結果、細胞内の活性酸素消去作用を持つグルタチオンの減少によると思われる活性酸素の増加によって、解糖系や酸化的リン酸化というグルコース代謝に影響し、がん細胞の遊走能を阻害することがわかった。
分子生物学