脳は、無数の神経細胞が互いに情報伝達を繰り返すことで機能している。この情報伝達は、(1)細胞体における発火(2)軸索における活動電位の伝播(3)軸索終末における神経伝達物質の遊離という3段階を経て行われるが、セロトニン神経やドパミン神経においては、細胞体からも神経伝達物質が遊離することが知られている。本研究では、この細胞体からの伝達物質遊離を抑制し得ると考えられるminiSOGのセロトニン神経特異的な発現を可能とするためのプラットフォームとして、ウイルスベクタ―を用いた手法の確立を目指し、以下の検討を行った。
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