アルファー7型ニコチン性ACh受容体(α7 nAChR) の内在性修飾因子を同定する目的で、Ly6Hに着目した。α7 nAChRのリガンド結合領域とグリシン受容体のイオンチャネル領域のキメラ受容体を構築し、Ly6Hの作用をパッチクランプ法により解析したところ、AChによる流入電流が抑制された。さらに、α7 nAChRとNACHOおよびRic-3の3種のcDNAを共発現させ、機能的α7 nAChRを形質膜上に安定発現する細胞株を作製した。この細胞でも、Ly6Hはリガンド誘発電流を抑制した。以上より、Ly6Hは、形質膜上においてα7 nAChに作用し、流入電流を抑制することが示された。
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