皮膚薬剤過敏症は生命予後に関わる薬剤有害事象であり、ヒト白血球抗原(HLA)との関連は極めて強い。これまでの皮膚薬剤過敏症動物モデルは移植片対宿主病を利用したもので、薬剤による誘発を行わない。本研究では、カルパマゼピン誘発性皮膚薬剤過敏症感受性遺伝子HLA-A*31:01のトランスジェニックマウスで薬剤投与による皮膚薬剤過敏症モデル動物を作成することを試みた。カルバマゼピンを経口または腹腔内投与しても、皮膚薬剤過敏症様の症状を示さなかったため、Poly (I:C)腹腔内投与後またはX線照射後に、カルバマゼピン経口投与したが、発症しなかった。
|