本研究の目的は、細胞にテラヘルツ波を照射して細胞の増殖能や分化能を人為的に制御する新しい技術・システムを開発することである。本研究成果として、テラヘルツ波増強基板材料(非線形結晶)の1つであるテルル化亜鉛(ZnTe)の細胞適合性試験を実施し、iPS細胞や骨髄間葉系幹細胞に対する細胞毒性が0.25mg/mLまでは認められないことを明らかにした。また、1細胞に対してテラヘルツ波を照射するための1細胞光照射顕微鏡を構築し、1細胞レベルまたは2-3μmまでの大きさでピンポイントで光照射を行えるシステムを構築した。
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