マウスが特定の(タンパク質構成20種のうち1種の)アミノ酸を欠く餌を摂餌する際の摂食拒絶と血中アミノ酸濃度変化の相関を調べた。必須アミノ酸を欠く餌を摂餌したマウスは、発現までの時間の相違はあれ摂食拒絶(摂餌減少)が観察されたが、それに先立つ当該アミノ酸の血中濃度の低下が観察された。一方、非必須アミノ酸を欠く餌の場合、摂食拒絶は観察されず、当該アミノ酸の血中濃度低下も観察されなかった。一部の非必須アミノ酸について、その欠乏餌を投与した後の肝臓における当該アミノ酸合成系酵素の遺伝子発現を調べたが、発現誘導が起こる現象は確認できなかった。そして、非必須アミノ酸のCysを欠く餌を与えた場合に通常では摂食拒絶は起こらないが、Cys生合成系不全(CSE欠損)マウスでは摂食拒絶がおきた。つまり、摂食拒絶が起きるのは特定のアミノ酸の欠乏に限らないと判明した。マウスが特定の(タンパク質構成20種のうち1種の)アミノ酸を欠く餌を摂餌する際の摂食拒絶と血中アミノ酸濃度変化の相関を調べた。必須アミノ酸を欠く餌を摂餌したマウスは、発現までの時間の相違はあれ摂食拒絶(摂餌減少)が観察されたが、それに先立つ当該アミノ酸の血中濃度の低下が観察された。一方、非必須アミノ酸を欠く餌の場合、摂食拒絶は観察されず、当該アミノ酸の血中濃度低下も観察されなかった。そして、非必須アミノ酸のCysを欠く餌を与えた場合に通常では摂食拒絶は起こらないが、Cys生合成系不全(CSE欠損)マウスでは摂食拒絶がおきた。つまり、摂食拒絶が起きるのは特定のアミノ酸の欠乏に限らないと判明した。
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