脱ユビキチン化酵素(DUB)はユビキチン修飾を介した生理機能発現を負に制御するプロテアーゼで、ヒトでは約100種存在する。本研究では我々が同定したLUBACユビキチンリガーゼを介したNF-κBシグナル抑制に関与するDUBの機能を解析した。その結果、LUBACはTNF-α誘導性アポトーシスに伴ってHOIPサブニットが限定分解を受け、そのN末端側断片にNF-κB活性を抑制するDUBであるOTULINやCYLD-SPATA2複合体が結合すること、一方、C末端側断片はユビキチンリガーゼ活性を保持し、アポトーシスの過程で基質タンパク質(FADDやNEMO)の直鎖状ユビキチン化が減弱することを見出した。
|