ナルディライジン(NRDC)はM16ファミリーに属するメタロエンドペプチダーゼで、細胞表面では膜タンパク質の細胞外ドメイン切断を活性化する。一方核内でNRDCはH3K4me2と特異的に結合し転写を制御する。遺伝子改変マウスの解析から、NRDCががん、炎症性疾患、エネルギー代謝に重要な役割を果たすことが明らかになった。本研究では不死化したマウス線維芽細胞を用い、クロマチン免疫沈降シーケンスとRNAシーケンスを組み合わせてゲノムワイドな網羅的解析を行い、NRDCがエピジェネティックなヒストン修飾と転写制御を介して細胞周期を調節していることを示した。
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