7種類の低分子化合物の組み合わせを詳細に検討した結果、複数のヒト皮膚由来線維芽細胞から最も効率が良く褐色脂肪細胞へダイレクトリプログラミングする低分子化合物の組み合わせを同定した。これにより生じる低分子化合物誘導性褐色脂肪細胞(ciBA: chemical compound-induced brown adipocyte)は、生体内の褐色脂肪細胞に特異的な遺伝子の発現、多量のミトコンドリアの局在、酸素消費量の増加、アドレナリン受容体作動薬による熱産生遺伝子の発現誘導などが確認された。このciBAは今後より安全な細胞移植治療や、創薬研究、個別化医療などに利用されることが期待される。
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