研究課題/領域番号 |
16K15232
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
菅井 学 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90303891)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | IgE / IgA / TGF-b / レチノイン酸 / クラススイッチ組換え / 形質細胞分化 |
研究成果の概要 |
I型アレルギー反応はIgEによって誘導される有害な生体反応である。抗原に結合することによって、IgEは好塩基球やマスト細胞を刺激して、様々な炎症媒介物質を分泌させアレルギー反応を誘導 する。アレルギーを抑えるための一つの方法としてステロイドを用いた免疫抑制があるが、この方法は他の有益な免疫反応も抑制してしまうといった負の側面を持つ。本研究では、アレルギーの原因となる抗原特異的IgEを減少させ、IgEと同じ抗原特異性を持ったIgAを増やすことによってアレルギーの新規治療法の確立を目指した。
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自由記述の分野 |
分子生物学 分子免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギーをおさえるための一つの方法として、ステロイドを用いた免疫抑制がある。しかしこの方法は他の免疫反応も同時に抑制するといった負の側面から逃れられない。他方、アレルギーの根本的治療としての『脱感作療法』は、施術にかなりの熟練を要する。また一時的に治療が成功しても、再度アレルギー状況に陥ることもあり、効果の持続性に問題がある。しかし今回提案する方法は、今までにない発想に基づいた新しい治療法である。この研究で得られた結果は、この新規治療法の実現に必要な知見を提供する。
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