細胞老化誘導が加速したマウスにおいて、加齢性変化促進し寿命が短くなるかどうかを明らかにする目的で、非分解型Claspinを発現するトランスジェニックマウスを作製した。このマウス由来の線維芽細胞は低レベルの細胞老化誘導ストレスにおいても有意に老化誘導が亢進していることを確認した。このマウスを1年半程度飼育していると、野生型マウスは羸痩や脊柱彎曲、行動遅延といった加齢性変化を認めないが、細胞老化促進マウスにおいてはこれらの加齢性変化が認められた。以上の結果は、細胞老化促進マウスでは個体の加齢が促進するものと考えられた。
|