研究成果の概要 |
ヒト肺がん組織内のm6Aの測定をおこなったところ、腫瘍部でm6Aが有意に多く観察され、さらに、予後と比較をするとm6A/Aの比が高い肺がんは予後が悪かった。生物学的原因探索のため基礎dataとして肺がん細胞株でm6Aの修飾酵素METTL14, METTL3, WTAP, FTO, ALKBH5, YTHDF1, YTHDF2の発現を調べた。不死化気管支上皮で発現無く、肺がんで高発現するWTAPのsiRNAによる発育抑制効果・m6A/Aの減少を確認した。逆にWTAP過剰発現ではgrowthの亢進がみられた。最後に641例の自験例を用いてWTAPの肺がん組織での発現とその予後との相関を見いだした。
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