マラリア人工染色体ライブラリーは遺伝子のゲノムワイドな機能的スクリーニングを可能にする革新的なツールであり、薬剤耐性遺伝子の同定などポストゲノム研究への多様な応用が期待されている。しかしながら従来のライブラリー作製法は複雑な工程から成り、その技術的なハードルの高さが普及を妨げてきた。本研究の目的は最新のトランスポゼース技術を応用し、1ステップで人工染色体ライブラリーを作製する新技術を確立することにある。本技術はモデル生物でも実現していないハイスループットかつゲノムワイドな遺伝子解析を実現し、耐性遺伝子同定や変異体原因遺伝子の探索など多くの研究においてNGSに代わり利用されることになるだろう。
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