乳がんと診断された女性が遭遇する意思決定の特徴をアンケート調査で探索した。がんの治療に関する決定は、乳がんの診断を受けた女性にとって優先順位の高いものであるが、決定の多くは治療以外の事柄であった。乳がんの女性は、他の慢性疾患の女性に比較して、治療に関する意思決定時に、医師に親切な態度や自信のある態度を求める割合が高かった。また、健康な女性は、高血圧になった場合よりも乳がんになった場合に、より積極的に治療選択に関わりたいと考えていた。これらの結果は、医師とのかかわり方などのサポートにより、乳がんと診断された女性が治療方法の選択を含めた意思決定を円滑に行えるようになることを示唆する。
|