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2017 年度 実績報告書

ヌクリング遺伝子欠失マウスを応用した新規発がん性予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15333
研究機関徳島文理大学

研究代表者

坂井 隆志  徳島文理大学, その他の研究科, 教授 (80284321)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード発がん / 肝がん / 炎症性疾患
研究実績の概要

本年は、新規発がん性予測システムの材料として、ヌクリングKOマウスの有用性を多方面から確認し、論文投稿に至ったが、受理には至らなかった。
本年度実施概要:①ヌクリングKOマウス(C57Black6/J background)および同backgroundの野生型マウスを用意し、高脂肪食(HFD)、高グルコース食(HGD)の投与(4ヶ月)による体重増加、インスリン抵抗性、血清インスリン値、血糖値などを調べた。その結果、HFD, HGD投与による体重の増加率が、野生型に比しKOマウスで有意に高値を示した。HFD, HGDによるインスリン抵抗性獲得も、野生型に比してKOマウスでは有意に上昇(増悪)していた。また、HFD, HGDによる脂肪肝(NAFLD)、脂肪性肝炎(NASH)もKOマウスで有意に発症が促進しており、その有用性が確認できた。②マウス膵β細胞株MIN6を用いた新規発がん性感知システムの確立:MIN6はグルコース刺激によりインスリン分泌が誘導されるマウスインスリノーマ由来の細胞株である。本細胞にヌクリング遺伝子発現抑制(ノックダウン、KD)を誘導することにより、酸化ストレスに対する抵抗性が上昇することが確認できた。これにより、ヌクリング遺伝子欠失株は物質の発がん性予測の材料として有用である可能性が出てきた。つまりヌクリングKO-MIN6細胞のROS産生量やインスリン分泌量、インスリン抵抗性などを検査することにより、新規物質の発がん性の検証を速やかに行えるようになることが期待できる。本年度は本研究材料として有用なインスリン反応性の高いMIN6細胞株の樹立途中で終了した。

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公開日: 2018-12-17  

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