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2017 年度 実施状況報告書

迅速核酸絶対定量診断実現に向けたデジタル等温増幅法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15334
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

田中 佑治  国立研究開発法人理化学研究所, 情報基盤センター, センター研究員 (40625513)

研究分担者 寺尾 泰久  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00348997)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード等温核酸増幅 / 核酸マーカー / 再生医療 / iPS細胞 / 網膜色素上皮細胞
研究実績の概要

デジタル等温増幅法によるバイオマーカー検出の標的として、iPS細胞由来RPE細胞移植の品質管理マーカーとして新たに見出した核酸マーカーについて対象とすることを検討した。この核酸マーカーを用いることで、iPS細胞から移植に活用するRPE細胞を誘導する過程で、不適切な細胞を除去して大幅にコストカットを実現できる可能性がある。このマーカーを用いて品質管理を行うには、バイオマーカーとしての評価対象となる核酸配列の存在を正確に定量することが必要で、さらに、簡易的な検出方法で、迅速に定量できた方が好ましい。本研究において検討しているデジタル等温核酸増幅法によりこれらを実現し、iPS細胞由来RPE細胞移植技術に貢献できる可能性があることが分かった。この核酸マーカーは複数存在するが、初期標的として品質管理マーカーとして最も適している対象1つに絞り込み、等温核酸増幅法による核酸増幅を実現できるか検討することとした。等温核酸増幅法で使用するプライマーとプローブを3セット分設計・合成し、陽性対照核酸配列もしくは陰性対照配列を含む条件、および核酸を含まない条件(NTC)にて等温核酸増幅反応を行った。いずれのプライマー/プローブセットにおいても、陽性対照、陰性対象、およびNTCを判別することは可能であったが、3つのうち2つはNTCであっても蛍光シグナルが強い傾向にあったため、プライマー/プローブセットを1つに絞り混んだ。また、核酸の濃度を10倍変動させても、その濃度差を判別することはできないことが明らかとなり、前年度確認した通り、等温増幅核酸増幅法ではデジタル化しない限り定量が困難であることを再度確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者の異動により、体制や計画の見直しを行った。見直した研究計画の進捗状況は遅れもなく概ね順調である。

今後の研究の推進方策

新たに作成した等温核酸増幅法によるプライマーを用いて、デジタル定量を試み、本研究開発の有効性を実験的に検証する。検出方法は一部独自でセットアップする必要はあるが、すでに部品の手配は終了しており、計画通りに検証実験を推進する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の異動により、研究体制と研究計画の見直しを実施したため。デジタル等温増幅の検証のために必要な消耗品の購入と、旅費や印刷費に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Promoter-level transcriptome in primary lesions of endometrial cancer identified biomarkers associated with lymph node metastasis2017

    • 著者名/発表者名
      Yoshida Emiko、Terao Yasuhisa、Hayashi Noriko、Mogushi Kaoru、Arakawa Atsushi、Tanaka Yuji、Ito Yosuke、Ohmiya Hiroko、Hayashizaki Yoshihide、Takeda Satoru、Itoh Masayoshi、Kawaji Hideya
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 7 ページ: 1-15

    • DOI

      10.1038/s41598-017-14418-5

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-03-04  

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