高速PCR条件の検討を進め、予想通りプライマーについて至適濃度の決定が必要であり、これを決定することが出来た。スピードの点では「40サイクル9分」であったところ、「40サイクル8分」を達成した。また、感度としても、1000コピーから50-100コピー程度にまで改善が出来た。最後に残る装置ヒーター部分の温度斑が生じる問題に対応し、おおよそ解決策を見出していたところ、共同研究先企業による市場予測が芳しくないとの説明により、共同研究が終了し、機器の使用が不可能となった。新しい共同研究パートナーを探す必要が生じ、研究課題はペンディングとなった。高速PCRの試薬組成条件を最適化できたことは収穫であったので、今後の展開を模索中である。
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