既存の診断医療装置の光検出器部分に素粒子実験において新たに開発された縦横12チャンネルの有感領域が配列された光検出器を組み込んで性能評価のための試作セットアップを作成した。光検出器の各チャンネルで閾値以上の波高を持つパルス信号を計数し,γ線源の有無で有意に信号数の変化を観測した。検出面の二次元信号数分布から縦横各軸上への投影分布を作成し,その中でカウント数が一番集中している点を解析で評価した。その点と線源位置を比較すると3 mm程度の精度で一致しており,γ線の発生源の位置特定性能が確認された。将来の試作機製作に向けてγ線の入射位置を制限してシンチレータで発生する光の広がりを評価した。
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