次世代PETの候補であるTOF-PETは従来に比べ詳細な画像診断を可能とするものであるが、このためには時間分解能に優れた光子検出器が必要である。我々の研究室ではこれまで重イオンビーム用高時間分解能検出器として高屈折ガラスチェレンコフ光検出器を開発してきた。これは最高時間分解能5psを持つ。本研究ではこの検出器の光子検出器としての特性を調べた。重イオンビームと比較すると光子検出では発生チェレンコフ光の光子数が少ないことに起因すると思われる時間分解の悪化が見られた。今後も検出器形状の検討など光子検出器としての可能性を追求する予定である。
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