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2018 年度 研究成果報告書

必須微量金属、ポリフェノール併用による老化に伴う脳機能低下の制御法・予防法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K15366
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関北海道大学

研究代表者

斎藤 健  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40153811)

研究分担者 細川 敏幸  北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード必須微量金属 / ポリフェノール / 活性酸素代謝 / 酸化ストレス / 老化
研究成果の概要

ポリフェノールによる微量金属代謝変動が老化に伴う脳機能低下の制御に有効であるかを検討した。
1. 未分化と分化PC12細胞に対するレスベラトロールの作用は異なりMn-SODの発現制御が関連する。2. 老化促進マウスの肝臓では、加齢に伴いFe濃度とDNAの酸化的損傷が有意に増加する。3.高脂肪食摂取による肝臓のFeの蓄積は緑茶抽出物摂取により改善する。4.高脂肪食やジャワ生姜摂取は脳内微量金属動態を変化させる。
即ち、必須微量金属とポリフェノールは相互作用を有すること、老化に伴うFeの蓄積が酸化ストレスを招くが、ポリフェノール摂取はFeの特定臓器への蓄積を抑制し、酸化的損傷を防ぐことが示唆された。

自由記述の分野

環境保健学

研究成果の学術的意義や社会的意義

必須微量金属は、中枢神経系において学習・記憶などの機能発現・制御に重要な役割を演じている。一方、ポリフェノールは老化に伴う脳機能低下に対して防御的な役割を果たしている。しかし、必須微量金属とポリフェノールの脳機能への影響に関する研究はほとんど存在しない。本研究によって得られた成果は、必須微量金属が中枢神経機構において果たす役割の解明や金属結合ポリフェノールの脳への取込機構や中枢神経防御機構の解明に必須であるばかりでなく、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の病態や生理的老化機構の理解に寄与し、さらに、脳機能低下の制御法や予防法の開発に直結することが十分に期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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