研究課題/領域番号 |
16K15371
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90177650)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | eHealth / 国際保健 / 発展途上国 / ICT / マーケティング |
研究実績の概要 |
1.東京大学内に、4つの研究室からなる学際・国際チーム(研究会)であるGlobal Mental Health Well-being Partnershipを編成した。コアメンバーは東京大学の教員、大学院生などであり、外部メンバーとして世界銀行、JICAなどの職員を参加させ、この他定例会に参加するネットワークメンバーとして国際精神保健に関心のある若手研究者・学生などが約30名ほどいる。この研究会が中心になり、2ヶ月に1回の頻度で研究会を開催した。演者は、厚生労働省技官、NPO代表、WHOコンサルタントなどであった。 2.主要ターゲット国はICT普及状況の異なる東南アジアの3カ国、ネパール(ICT低普及国)、ミャンマー(ICT発展中)、ベトナム(ICT普及国)とした。それぞれトリブバン大学、第1医科大学、ハノイ公衆衛生大学の研究者をカウンターパートとした。月1回の国内会議と、海外研究者とのSkype会議を開催し研究全体を推進した。ミャンマー、ベトナム、ネパールではそれぞれeMental Healthのニーズや実現可能性について専門職から予備的なヒアリングを行った。eMental Healthへの参加やアクセスに関する研究論文のSystematic reviewおよび好事例の収集を行い現状を整理した。また国立シンガポール大学のeMental Healthの研究チームと研究会議を持った。意向調査の項目を検討し調査の準備を行った。 3.東京大学に精神保健分野のeMental Health専用のウェブサーバーを設置し情報提供サイトを立ち上げた。国際精神保健レクチャーシリーズ(H26-27)の13回のビデオ講義(英語)をストリーミングで外部に提供開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画どおりに、ターゲット3カ国との協力関係を確立し、また東京大学に情報提供サーバーを設置し、情報発信を開始した。各国からの好事例収集と翻訳はこれからであるが、ほぼ計画通りに進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
アジアにおける好事例の収集、情報提供を推進する。好事例については主要ターゲット国(ネパール、ミャンマー、ベトナム)の言語に翻訳したものも掲載する。平成29年度にはターゲット3国において精神保健分野のeHealthについてヒアリングによる意向調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
各国からの好事例収集と翻訳が遅れている。
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次年度使用額の使用計画 |
各国からの好事例収集と翻訳を平成29年度に進める。
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