研究課題
1) 主要ターゲット3国におけるヒアリング前年度までにベトナム、ミャンマー、ネパールにおいて精神保健分野の専門家にe-Mental Healthについてヒアリング調査を実施した結果をRE-AIM枠組み (Glasgow et al., 1999)の5つの視点により整理した。2) 主要ターゲット国におけるeラーニングの提供と利用に関する調査ベトナムに対して東京大学に設置したウェブサイトから、ベトナム語に翻訳されたeラーニンングを提供した。20名が参加しアンケートに回答した。利用したデバイスはiPhoneが半数以上で、androidスマートフォンが約25%であった。8割以上の者がアクセスは容易であったと回答していた。コンテンツへの満足度もおおむね高かった。しかしアクセス時に日本語が一部見えるなど他言語を基本としたプログラムへの違和感や不安感があるとアクセスを中止してしまいやすかった。使用に影響を与えるその他の要因として、アプリのダウンロードができない、自分のスマートフォンでアプリが動作しない、多忙すぎ使用できないなどが数名ずつ見られた。継続使用に効果があったと参加者が回答した理由はSMSによるリマインダーが最多であり、周囲からの勧めがこれに次いでいた。3) 研究成果のまとめと情報発信以上から、アジアの中低所得国におけるe Mental Healthの普及戦略を、個人および環境の両側面から整理した。これに基づきe Mental Healthの介入の無作為化比較試験の大型研究費の申請を行う予定である。また成果をe Mental Health情報提供サイトに掲載する準備を行っている。JICAスタッフ等へのヒアリングを行い、e Mental Health普及のための国際協力の在り方について検討している。
すべて 2018 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
産業医学ジャーナル
巻: 41 ページ: 13-16
巻: 41 ページ: 82-86
Clin Psychol Rev
巻: 63 ページ: 80-92
10.1016/j.cpr.2018.06.007
http://wmh.m.u-tokyo.ac.jp/gmhw/