紫外線照射は免疫寛容を誘導することが知られている。本研究では、紫外線照射による免疫寛容を誘導する樹状細胞サブセットを同定した。これまで皮膚免疫に重要であると考えられていたのは、表皮に存在するCD11b-typeランゲリン陽性樹状細胞(ランゲルハンス細胞)であった。しかし今回、紫外線照射した皮膚では、CD11b-typeランゲリン陰性樹状細胞によって制御性T細胞が誘導されることがわかった。この樹状細胞サブセットは免疫寛容や制御性T細胞の機能と増殖に関わる遺伝子を高発現している特徴を有することから、自己免疫疾患等を制御している可能性が示唆された。
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