研究課題/領域番号 |
16K15380
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90268491)
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研究分担者 |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
島袋 美絵 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (70776939)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / 遺伝子型 / miRNA |
研究成果の概要 |
加齢に伴う疾患の共通発症基盤である血管内皮機能障害や酸化ストレスを標的とし、発症に至る初期段階での検出には、遺伝子レベルでの評価が重要と考え、遺伝子型の解析に加え、エクソソーム内包miRNAの発症予知マーカーとしての可能性に着目し、検討した。PPARG遺伝子の125 C/G多型(rs1801282)、PON1遺伝子の672 A/G多型(rs662)、PLA2G7遺伝子の994 A/C多型(rs76863441)などの遺伝子多型と動脈硬化指標とに関連が見られた。また、血中および尿中エクソソーム内包miR-126やmiR-21が、動脈硬化指標や酸化ストレス指標と関連を示すことが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
分子予防医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、疾患診断治療領域において精力的に機構解明研究が行われているmRNAを標的とした遺伝子発現制御機構であるマイクロRNA(miRNA)について、一般住民を対象とした大規模健診において、加齢に伴う疾患の共通発症基盤と考えられる血管内皮機能障害や酸化ストレスの鋭敏な指標となるかについて、遺伝子型の影響も含めて検討した。 本研究より、血中および尿中エクソソーム内包miRNAが血中コレステロールや酸化ストレス指標と関連することが明らかとなった。解析対象者を増やし、遺伝子型との関連についても総合的に解析することで、鋭敏なバイオマーカーになり得るかについて検討する基盤となる成果が得られたと考える。
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