研究成果の概要 |
本研究では、地域在住女性において血中スクレロスチン値と頸動脈血管石灰化発生との関連を、290名を対象に縦断的に検討した。追跡15年次調査時の保存血清を用いて血清スクレロスチン値を測定した。追跡10年次―20年次の期間で血管石灰化発生を27名に認めた。スクレロスチン値第1-3三分位の血管石灰化発生割合は、10.4%、10.3%、7.2%と有意な関連を認めなかった(p-value for trend test=0.446)。対数変換したスクレロスチン値1SD増加毎の血管石灰化に関するオッズ比についても有意ではなかった(オッズ比, 1.00, p-value=0.988)。
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