研究課題/領域番号 |
16K15393
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
永沢 善三 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (80706820)
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研究協力者 |
船島 由美子
加藤 匡平
花岩 洋樹
成田 妙子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | MALDI-TOF MS / ESBL / CPE / ClinPro Tools software / flexAnalysis software |
研究成果の概要 |
申請者はMALDI-TOF MS技術に着目し、ESBL産生菌およびCPE産生菌の鑑別を検討した。 ESBL産生菌およびCPE産生菌をClinPro Toolsと flexAnalysisで解析した結果、特異性の高いピークでの識別(9736m/z、2339m/z)や各種アルゴリズムでの解析では感度・特異度共に低く、薬剤耐性菌の検出には利用困難であった。ただし、申請者が独自開発したIUHW2法ではCPE産生菌のみ感度82%、特異度70%を示し検出に有用性があることが示唆された。このIUHW2法による解析については緑膿菌やアシネトバクターなどについても更なる検証が必要と考えている。
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自由記述の分野 |
臨床微生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではESBL産生菌およびCPE産生菌にて得られたマススペクトル波形を利用して迅速に薬剤耐性菌を鑑別する技術の開発を実施した。その結果、既存のClinPro Tools(特異ピーク、各種アルゴリズム解析) やflexAnalysis (特異ピーク)では鑑別が困難であったが、独自に開発した共通ピーク除去解析技術(IUHW2法)ではCPE産生菌のみ感度82%、特異度70%を示し検出に有用性があることが示唆された。このIUHW2法は簡易にコンピュターシステムにより自動的に波形解析が実施できるため、緑膿菌やアシネトバクターなど多くの薬剤耐性菌の鑑別にも応用できる可能性が示唆された。
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