死後画像診断に供されたご遺体の所見と遺伝的多型の関連を探るため、解剖時のデータを用いた特徴と一塩基多型(SNP)に関する調査を行った。 HMGA2遺伝子内SNPのうちrs7968902にのみ身長、左肺および脳に有意な関連があった。rs7868682、rs10427252はそれぞれ脳、右腎臓に有意な相関が認められた。GHR遺伝子内SNPのCアレルが心重量、左室重量、心肥大係数、体表面積、右肺重量、左右腎重量を増加させることが判明した。ERAP1のSNPでは男女共に大脳重量との間に重要な相関を示した。男性では肝臓重量、心肥大係数、体表面積、女性では大脳重量以外では虫垂長にのみ相関が認められた。
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