研究課題
死亡直前期の患者が「今日亡くなる・今日は大丈夫である」ことの予測は重要である。本研究の目的は、1日以内の死亡を予測するモデルを開発・検証することである。国内23施設の緩和ケア病棟に入院したがん患者1896名の登録を行い、Palliative Performance Scale(PPS)≦20となった1396名の死亡直前期兆候を毎日取得した。2019年度は生物統計家と議論を重ね、再帰分割分析により予測モデルを開発し、交差検証を行った。その結果、3項目、4つのTerminal leavesからなる予後予測モデルが同定された。1日以内の死亡率の最終モデルは、【尿量低下・下顎呼吸あり】(69%)、【尿量低下あり・下顎呼吸なし】(32%)、【尿量低下なし・意識低下あり】(15%)、【尿量低下・意識低下なし】(6%)だった。本結果をEuropean Society for Palliative Careの11th World Research Congressに提出し、口演・ポスター発表として受理された。
すべて 2020
すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)