研究課題
2019年度は補助事業期間であり、2018年度までの研究結果をもとに、身体的フレイルと精神・心理的フレイルとの関連性を明らかにすることを目的とした。身体的フレイルが軽度認知機能低下(MCI)と強く関連する機序として、動脈スティフネスが関連し、さらに動脈スティフネスに起因する脳微小血管病が関連することを自験例と文献的考察より推測した。すなわち、フレイルの主要要因であるサルコペニは、それ自体が動脈スティフネスと関連している。動脈スティフネスの亢進は、中心血圧の上昇や拍動刺激の伝搬を介して、脳微小血管病の発症要因となる。脳微小血管病の一病型である白質障害は、認知機能低下のみならず、うつ症状、身体機能低下とも関連することが知られており、これらの要因が身体的フレイルと精神・心理的フレイルの合併の機序となる。これらを学会総会で報告するとともに、専門医学雑誌に投稿準備をおこなった。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件) 図書 (3件)
Nature
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