Wntシグナルを制御するR-spondin-LGR4/5/6-ZNRF3/RNF43系に対するアッセイ系を用いて腸管幹細胞刺激因子を健常者腸内細菌叢由来代謝産物より探索する。出発試料である健常者由来大腸内視鏡排液の収集準備をすすめると同時に、本学所有の低分子化合物ライブラリーを探索し、R-spondin作用増強化合物を2つ同定した。これは本アッセイ系が探索研究に耐えうる優れた系であることを実証する。また他施設との共同研究において、常在性腸内細菌叢由来のメタボライトを54種類同定した。今後は内視鏡排液より抽出された低分子画分のみならずこれらメタボライトの生理活性の検定を継続する。
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