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2016 年度 実施状況報告書

ネクロプトーシス回避機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K15423
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大島 茂  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (50376787)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードオートファジー / ネクロプトーシス
研究実績の概要

ネクロプトーシス誘導シグナルからオートファジーが誘導される分子機構、オートファジーがネクロプトーシス回避に働く分子機構を明らかにするため、GFP-LC3マウスから樹立したMEFを用いてネクロプトーシス刺激によるオートファジー誘導の最適条件を検討した。TNFa+ZVADやTNFa+CHX+ZVADなどを用いて濃度時間検定を行った。さらに、RIPK3が発現しているヒト大腸がん細胞株とRIPK3を発現していないヒト大腸がん細胞株にて検討を行った。オートファジーの誘導は、免疫染色によるLC3 puncta数の変化 やウエスタンによるLC3-IIの誘導を用いて検定した。
また、ネクロプトーシス刺激によるオートファジー誘導機構を明らかにするために、GFP-LC3分子複合体を解析した。ネクロプトーシス刺激後にGFP-LC3のGFPにて免疫沈降を行い、CBB染色を行った。ネクロプトーシス刺激による誘導性バンドを複数認めた。質量分析にてGFP-LC3に誘導性に結合する分子の同定を行った。いくつかのLC3分子複合体を形成する新規候補分子を同定することができた。現在その分子のオートファジーにおける機能解析を行っている。
また、腸管上皮細胞は食事抗原に日々さらされている。新たにオートファジーと細胞死を同時に誘導する食事抗原のスクリーニングを行った。そのなかで脂肪酸に着目して検討を行ったところ、パルミチン酸刺激にてオートファジーが誘導され、細胞死も誘導されることが明らかになった。現在その刺激において誘導される細胞死がネクロプトーシスであるかの検定を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

オートファジー関連分子の同定を行い、機能解析を行っている。今後は、新規刺激と共にこの分子の機能をin vitroやin vivoで検討して行く。

今後の研究の推進方策

オートファジー関連分子の同定を行い、機能解析を行っている。今後は、新規刺激と共にこの分子の機能をin vitroやin vivoで検討して行く。

次年度使用額が生じた理由

試薬等が計画当初より廉価で購入可能であったため。

次年度使用額の使用計画

試薬等が計画当初より廉価で購入可能であったため、追加実験も含め有効利用して行く。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] HADHA, the alpha subunit of the mitochondrial trifunctional protein, is involved in long-chain fatty acid-induced autophagy in intestinal epithelial cells.2017

    • 著者名/発表者名
      Maeyashiki C, Oshima S, Otsubo K, Kobayashi M, Nibe Y, Matsuzawa Y, Onizawa M, Nemoto Y, Nagaishi T, Okamoto R, Tsuchiya K, Nakamura T, Watanabe M.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun

      巻: 484 ページ: 636-641

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2017.01.159.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Indentification of autophagic regulators as therapeutic targets in intestinal epithelial cells.2016

    • 著者名/発表者名
      Chiaki Maeyashiki, Shigeru Oshima, Yoishi Nibe, Masanori Kobayashi, Mamoru Watanabe.
    • 学会等名
      DDW
    • 発表場所
      San Diego (USA)
    • 年月日
      2016-05-23
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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