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本研究において我々は、肝細胞癌組織浸潤免疫細胞の発現遺伝子解析によって、免疫関連分子の発現レベルが症例ごとに大きく異なっていることを明らかにした。これらの違いは、特に肝細胞癌の背景肝疾患に影響され、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)由来の肝細胞癌症例ではB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス由来の肝細胞癌に比べて、免疫関連分子の発現が低下しており、免疫細胞プロファイルにも大きな違いが認められた。また、NASH関連肝細胞癌では他の二者に比べて、腫瘍抗原特異的なT細胞のfrequencyが低く、こうしたT細胞の免疫応答は特定の免疫細胞プロファイルと相関を認めた。
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