CFTRが関わる上皮膜を介したイオン輸送機能全体を正確に測定可能なオルガノイドモデルを用いて、日本人型CFTR変異蛋白の機能を簡便に測定する疾患モデルの樹立を目的とした。マウスCftrゲノム152kbを全長組換えベクターに置き換えたヘテロノックインマウスES細胞から、キメラマウスを得た。キメラマウスを交配したが、ノックインマウスは得られなかった。マウス膵導管細胞のオルガノイドを樹立するために、実態顕微鏡でマウス膵導管細胞を単離し、オルガノイド培養条件で培養を行った。既報の消化管オルガノイドの培養条件によって、マウス膵導管細胞からもオルガノイドが樹立され、培養、継代が可能であった。
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