今後の研究の推進方策 |
次の2点の検討を進める 1.AMPK のリン酸化がKLF4 発現を誘導する機序の解析 KLF4 の発現調節機構はこれまでほとんど明らかにされていない。AMPK を活性化するAICA を添加し、mRNA および蛋白レベルでKLF4 の発現を調べる。また、AMPK 活性化阻害剤(compound C)がElovl6 欠損細胞あるいはElovl6 ノックダウン細胞でのKLF4 発現誘導を抑制するか否かを検討する。 2.Elovl6 欠損が血管平滑筋細胞の形質変換機序の解析 Elovl6 欠損は、小胞体(ER)ストレスを介して、血管平滑筋細胞の形質変換を誘導するという仮説を検証する。PERK, IRE1,ATF6, BiP, eIF2a,Chop, ATF4の発現を検討する。これらの発現が増加していれば、Elovl6 欠損はUPRUPR(unfolded protein reaction)シグナル経路を活性化するといえる。
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