肺がんの遺伝子変異検査に最初に導入されたのはEGFR遺伝子変異検査であり,そこで遺伝子変異検査の基本事項が確立された。しかし,状態の悪い患者などでは必ずしも検体採取が容易でない.そのため,血液や尿などの液性検体中に存在するがん細胞由来DNAを用いたliquid biopsy検査が実用化された.上記を解決する例として新たな検査システムMINtSを作成した.MINtSでは多数の検体が同時検索できる.各単一遺伝子の感度,特異度を0.999以上にあげ,全体として感度,特異度0.99以上を実現した.このようなシステムが,臨床検査として望ましいと考えている.
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