タウの蓄積を認める疾患では,タウ遺伝子多型との相関が知られている.しかし,これらの多型の意義付けは解析が困難であった.CRISPR-Cas9法を応用したCORRECT法にてタウ疾患関連の遺伝子多型を導入し,タウ遺伝子の発現量,スプライシングへの影響を明らかとする.ゲノム編集導入率は標準的な方法で1%であっ た物を4.5%まで向上させた.しかし、効率は低く、遺伝子によって著しく異なる可能性があることを明らかとした.作成した細胞を用いてMAPTのスプライシング効率を検討したところ,4R/3Rtau比が増加している事を確認した.この細胞系は,薬剤のスクリーニングに応用可能である。
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